inochi Gakusei Innovators’ Program(i-GIP)2025KYUSHUで本校生徒が優勝!
inochi Gakusei Innovators’ Program(i-GIP)2025KYUSHUは中高生が医療・ヘルスケアの課題解決プランを競い、共感性と共創性の育成を実現する課外活動プログラムです。
このプログラムに向けて、約半年間にわたり、九州大学医学部をはじめ、様々な場所でフィールドワークを行い、多くの医療関係の専門家から講義を受けました。
今回のプレゼン内容は「糖尿病」に関するピッチコンテストで、応募総数90人の中から当日は10組で九州大会がおこなわれ、高校2年生の徐 天幻さん、藏田 実里さん、佐野 稀沙さんが見事、グランプリ1位を受賞しました。
12月21日の全国大会に向けてより良い発表を期待しています。
以下は生徒の感想です。
─活動のさまざまな場面で、私たちと当事者の間に大きな認識の違いがあることに気づき、衝撃を受けました。「差別をしてはいけない」という気持ちから、かえって「触れづらい」「糖尿病は隠すもの」という意識が生まれてしまい、当事者とその周りの人たちの間に溝ができていたり、患者さんの需要がありそうだと想像していたものと実際のニーズがズレていたりしました。当事者の立場に立って考えることの難しさ、そして大切さを強く感じました。
─このプロジェクトで最も苦労したのは、見つけた課題と解決策を実際の形にすることでした。私たちは、インスリン注射器が持ちにくいという課題に対し、専用グリップの開発を解決策として提案しました。プロトタイプの作成では、既存企業との競合の可能性や、より使いやすくするための工夫について、患者さんの意見も取り入れながら改善を重ねました。メンバー同士で意見が分かれたり、予定が合わず作業が進まない時期もありましたが、話し合いを大切にしながら少しずつ前進し、九州大会で一位をいただくことができました。支えてくれた家族やメンターの方、患者さん、病院や学校の先生方への感謝を忘れず、次は全国一位を目指してアイデアを実用性の高いものにしていきます。
─私たち3人は、「糖尿病」をテーマとした医療系プロジェクトi-GIPに参加し、九州大会で一位を獲得、全国大会への出場権を獲得しました。プロジェクトでは、看護師さんや糖尿病患者さんへのヒアリングを通して、当事者の生の声に直接触れる貴重な経験ができました。そこで気づいたのは、私たちが無意識に抱いていた先入観です。本当に患者さんが求めているものは何かを、患者さんの目線から徹底して考えたことで、多くの発見と学びがあり、先生方や運営の方等、様々な方の助けもあって、非常に充実した楽しい活動になりました。この経験を活かし、今回考えた案をさらに実用的な形にして、多くの方の役に立ちたいと思います。