環境省モデル事業「みずしるべ」に参加しました!(サスティナ部)
11月29日(土)、本校サスティナ部(サークル活動)の1年生が環境省モデル事業「みずしるべ」に参加しました。
環境省と唐津市環境課が高校生と共に取り組む継続的な研究活動の一環で、今回は唐津西高校2年生と共に唐津市七山の樫原湿原での調査活動を行いました。
道中は玉島川の美しさと山々の紅葉のまぶしさに感動し、バス旅行気分を味わいながら目的地に着いた生徒たち。
湿原には、環境省の方、環境学を専門にされている東洋大学の先生、研究調査活動を手掛ける「いであ株式会社」の方、唐津市環境課の方、そして樫原湿原保全に携わっておられる熊本植物研究所の方々が集結。
まずは「空気がおいしい!」「景色がきれい!」と、大自然の美しさを堪能しました。
次に樫原湿原についてレクチャーを受けた後、3つのグループに分かれて人工湿地観察、水生生物観察、水環境モニタリング体験を行いました。
フナやドジョウ、ドンコ、かえるなどたくさんの水生生物に触れ、自然の豊かさを改めて感じました。
活動に際しては、『担い手不足問題~湿原を守る人が減っている現状をどう解決するか~』『知名度アップ大作戦~地域の人にもっと知ってもらうには~』『観光客増加の弊害~人が増えると起こりうる問題点と湿原を守る方法とは~』の3つのテーマから一つ選び、解決策を考えながら取り組みました。
活動の後、グループごとに話し合いを行い、テーマごとの意見を発表しました。
「SNSを活用する」「高校生が湿原案内ボランティアを行う」「靴底に外来種の種がつかないよう、清浄機を設置する」など柔軟な発想のアイディアがたくさん出され、短時間ながら活気ある発表会となりました。
樫原湿原は、地元住民の協力により理想的な草原状態が維持されている、九州一の湿原だそうです。
昭和51年に佐賀県自然環境保全地域に指定され、平成17年度からの自然再生事業によりサギソウやトキソウ、ハッチョウトンボをはじめとする多くの希少生物が生育しているこの環境は、佐賀県が誇る、そして今後守るべき貴重な場所の一つだということを改めて実感しました。
歴史を知り、大切な場所を守るたくさんの方の努力を知り、自然の豊かさに触れ、今後のアイディアを出し、五感をフル稼働させた一日となりました。
また、高校生の積極的な活動ぶりは大好評で、関わってくださったたくさんの方からお褒めの言葉もいただきました。
「またこんな活動したい!」と、行きも帰りもニコニコなメンバーでした!!!!