授業に潜入!早稲田佐賀の先生たち─第7弾
授業に潜入!早稲田佐賀の先生たち─第7弾は、家庭科の平野先生です。
早稲田佐賀の授業って実際どんな感じ?どんな先生がいるの?実際に授業に潜入して、調査してみました!
先日の記事でも紹介した「プロに学ぶ和菓子実習」では、美味しく、そして楽しく“ホンモノ”に触れた高校1年生。
今回の授業テーマは「被服の役割」です。
衣服がもつ意味や機能を、多彩な例を交えながら学びました。
授業の冒頭では、マリー・アントワネットの衣装や早稲田の野球ユニフォーム、ハロウィンの仮装などを取り上げ、「被服の始まり」を紹介。
生徒たちは「衣服ってこんなに奥が深いんだ!」と興味津々です。
また、化学繊維の着火やサンダルのエスカレーター巻き込み事故など、日常生活の中に潜むリスクにも目を向け、「自分にも起こりうること」として真剣に耳を傾けていました。
さらに、外反母趾やかつて存在した「纏足」「コルセット」にも話題が及び、「美の基準は時代や文化によって変化する」ことを学びながら、自分らしい生き方や表現について考える時間となりました。
授業後、平野先生に家庭科の魅力を伺いました。
「家庭科の一番の魅力は、“生活そのものが教材になること”。知れば知るほど『生活の質が上がる』『現象の意味が分かる』──そんな学びが詰まっているんです」
平野先生は、授業を通して「SDGsを自分ごと化し、実践・発信できる力」を育てたいと語ります。
家庭科はまさに探究そのもの。SDGsやフードロス、地域創生、パートナーシップ制度など、リアルタイムの社会課題を題材に、生徒たちは意見を出し合い、調べ、発表します。
「受験科目ではないからこそ、“今”を題材にできる。ホンモノを知り、体験し、地域や社会とつながる授業にしたいんです」
その学びの延長として、平野先生は「サスティナ部」という課外活動も立ち上げました。
大学・企業・行政・地域と連携しながら、アップサイクル活動や海洋環境プロジェクトなど、多様なSDGs活動に取り組んでおり、その多彩な活動は学園点描においても何度も紹介しております。
海洋環境国際シンポジウムでの発表や万博での参加など、活動の場は全国へと広がっています。
「理想の授業は“ワクワクする授業”。生徒たちが自分で考え、行動し、社会に貢献する──そんな力を家庭科から育てたいです」
趣味は“手づくり”。
季節の保存食づくりやアメリカンクッキーのレシピ研究、東京・日暮里や合羽橋での素材探しなど、日常から学びを楽しむ姿勢がそのまま授業に表れています。
生徒たちの心に「生活っておもしろい!」という種をまく平野先生が語る“ワクワクする家庭科”の世界、インタビューの全文はこちらから!
次回の「授業に潜入!」もどうぞお楽しみに!