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保護者の言葉から学ぶ『3.11』 ~地理・保体・家庭科で考える防災と命(高校1年生)~

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「普通の日常」は、決して当たり前ではない――。


東日本大震災から15年が経った今、本校の高校1年生にとって震災は「記憶の中の出来事」ではなく「学びとして知る出来事」です。

東日本大震災については、地理総合や保健体育、家庭科それぞれの教科でそれぞれの視点から学びます。

地理総合や保健体育での学びを土台として、家庭科では、「生活」と防災を結び付け、防災について自分ごととして考えるため、保護者の皆様から寄せていただいた震災当時の体験メッセージを教材として防災学習を行いました。

 

授業では、保護者の方々が震災当日にどのような状況にあり、どのような思いで過ごしていたのかを綴ったメッセージ(約120通)を、生徒が班ごとに読み込みました。

「子どもを守らなければ」「家族と連絡が取れない不安」「普通の日常がどれほど大切か」「祖母が息子に覆いかぶさり守ってくれていた」といった言葉に触れながら、生徒たちは震災当時の状況や人々の思いを想像し、付箋を使ってキーワードを整理しました。

その後、班ごとに発表し、クラス全体で共有しました。

 

続いて、生徒一人ひとりが保護者メッセージの中から心に残った言葉を書き出し、そこから「自分たち世代へのメッセージ」として言葉にまとめました。

「備えあれば憂いなし」「災害は他人事ではなく自分ごと」「家族や周りの人とのつながりを大切にする」「今を大切にする」など、日常の大切さや防災意識の重要性を改めて考える言葉が多く生まれました。

 

さらに、岩手日報のエッセー「大切な人と、今日話そう」「最後だと分かっていたなら」などを静かに読みました。

その上で、「大切な人へ今伝えたいこと」をカードに書きました。

生徒たちは、普段は照れくさくて言えない家族への感謝や、大切な人を思う気持ちを言葉にしていました。

カードは311日に校内に掲示し、全校生徒に向けて「大切な人に、今、伝えたいことを伝えよう」と発信しました。

 

翌週の授業では、被災後の7日間を生き延びるための防災について学びながら「防災ポーチ」を作成しました。

水や食料備蓄の大切さ、ローリングストックの大切さを確認しながら、持ち運びを前提とした「防災ポーチ」を作り、自分の命を守るために何が必要かを具体的に考えました。

この防災ポーチづくりをもとに、春休みには、ご家庭の水や食料の備蓄を確認し、「我が家の防災計画」を話し合うよう生徒に伝えています。

災害時の連絡方法や避難場所、備蓄などについて、この機会にぜひ家族で確認していただければと思います。

 

保護者の皆様から寄せていただいた多くのメッセージは、生徒たちが震災を追体験し、自分ごととして考える大きなきっかけとなりました。

ご協力くださった保護者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

また、今回の取り組みは、震災を風化させない大切な記録として、冊子に残す予定です。

 

本校では今後も、生活に根ざした学びを通して、自分と社会をつなぐ力を育てていきます。