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中3公民の授業で、模擬裁判を実施しました

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中学3年生の公民の授業で、「もしも裁判員に選ばれたら」をテーマに模擬裁判を実施しました。

18歳になると、誰もが裁判員に選ばれる可能性があります。

授業ではまず、その制度の仕組みや目的について学んだうえで、架空の事件を題材に、検察官の求刑内容や証拠、証人の証言などを読み取り、「自分ならどのような判決を下すか」を一人ひとりが真剣に考えました。

次のステップでは、3人または5人のチームを組み、意見を持ち寄って討議を行いました。

全員が「有罪」で一致しても量刑をめぐって意見が分かれたり、「有罪」派と「無罪」派が真っ向から対立したりと、議論は白熱。「こうだからこうだよ」「いや、被告人を犯人と断定するには証拠が不十分では?」と、生徒たちは証拠に基づきながら活発に意見を交わしました。

さらに今回は、各自が普段利用している生成AIに同一の資料を読み込ませ、「有罪か無罪か」を尋ねるという新たな試みにも挑戦しました。
同じ条件であるはずが、AIによって判断が分かれる結果となり、生徒たちはAIの特性や限界を体感。情報をそのまま受け取るのではなく、批判的に吟味する姿勢の大切さを学ぶ機会となりました。

個人での思考、仲間との討議、AIとの対話を経て、生徒たちは最終的な判決を下しました。
授業前には「裁判員って面白そう」と話していた生徒も、一つの判断を下す重みを実感し、「裁判官や裁判員の方々の苦労や責任を少し理解できた」と語っていました。

司法の厳しさと奥深さに触れ、社会の一員としての責任を自覚し、多角的に物事を考える力を育む、実りある学びの時間となりました。