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中 3 公民科 コラボレーション授業「早稲田佐賀 × 早稲田実業」第一弾 ~参議院議員通常選挙を深掘り~

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【概要】

 中学3年生では、学校視察でお越しになられた早稲田実業学校の社会科の先生を授業にお招きし、

 コラボレーション授業「早稲田佐賀×早稲田実業 第1弾」を実施いたしました。

 

 今回の授業は、720日に行われる参議院議員通常選挙をテーマに、生徒たちが選挙制度への理解を深め、

 主体的に政治に関心を持つきっかけとなることを目指しました。

 

【授業内容】

 ①参議院選挙の仕組みを理解する

  まず、参議院議員通常選挙の基本的な仕組みについて解説を行い、生徒は選挙制度への理解を一層深めました。

 

 ②「今、どの政党に投票したいか」を考える

  続いて、生徒一人ひとりに、現状の自分の考えに基づき、

  「もし今すぐ選挙があったら、どの政党に投票したいか」を考えてもらいました。

  生徒たちは、投票先にはよく聞く政党名を挙げ、その理由は「なんとなく」が非常に多かったように感じます。

 

 ③公約と自分の考えの一致度を検証する

  次に、毎日新聞のウェブサイト「えらぼーと」を活用し、各政党の公約と、自身の考えとの一致度を検証しました。

  客観的なデータに基づいて自分の考えと比較することで、より深く政党や政策を理解する作業に取り組みました。

 

 ④AIを活用し、争点ごとの各党主張を比較する

  さらに、日本経済新聞電子版の「Ask! NIKKEI」というAIツールを導入しました。

  「Ask! NIKKEI」は、日経新聞の記事の内容を基に情報を生成してくれるAIツールです。

  生徒たちが関心をもつ特定の争点(例:消費税、女性天皇制、夫婦同姓、自衛隊など)について、

  このAIに質問し、各政党の主張を一覧表として生成してもらいました。

  これにより、複雑な争点に対する各党のスタンスを効率的に比較検討し、理解を深めることができました。

  日々の授業で取り扱っているテーマについて、深掘りし、真剣に考える姿がとても印象的でした。

 

【授業のねらいと成果】

 このコラボレーション授業を通じて、生徒たちは、主権者としての自覚を育むための貴重な学びを積み重ねました。

 まず、授業の導入では、参議院議員通常選挙の仕組みを正確に理解し、選挙制度そのものに対する基礎知識を身につけました。

 さらに、各政党の公約を自分の考えと照らし合わせながら比較・検討する作業を通じて、政策を自分ごととして捉える力を育みました。最新のAIツールを活用して情報収集・分析を行うことで、生徒たちは、膨大な政治情報の中から必要なデータを効率的かつ多角的・多面的に読み解くスキルも同時に身につけることができました。

 何よりも、今回の授業で生徒たちは「自分の一票が社会をつくる」という感覚を肌で感じ、政治を「自分とは遠いもの」ではなく「日常と地続きのもの」として捉える視点を養うことができたように思います。

 このような経験を積み重ねながら、早稲田佐賀では今後も、主権者教育の充実と、学びの新たな地平の開拓に努めてまいります。

 

 

 最後に、公民科担当から、読者の皆さまにも主権者としての思考力を試していただきたく、ちょっとしたクイズをご用意しました。ぜひ、生徒たちと同じ視点でチャレンジしてみてください。

Q1. 衆議院は衆議院総選挙というのに対し、参議院は参議院議員通常選挙といいます。

 なぜ、参議院は総選挙ではなく、通常選挙と呼ばれているのでしょうか?

Q2. 2025720日に参議院議員通常選挙が行われる場合、投票ができるのは西暦何月何日生まれより前の日本国民でしょうか?

※ヒントは「選挙権は18歳以上の男女」です。