中学3年生「進路面接」で、未来を切り拓くプレゼンテーション力を磨く!
進路面接で育む、客観視と将来設計力
早稲田佐賀中学校では、中学3年生を対象に本格的な「進路面接」を実施しています。
これは、単なる練習ではありません。生徒一人ひとりが、中学時代の学びや経験を深く振り返り言語化すること、そしてそれを高校での学びにどうつなげるかを考える機会です。さらに、将来について深く考察し、自分の考えを具体的に具現化する力を養います。
この指導において、本校では特に面接指導に力を入れています。その一環として、中学の教頭先生が早稲田佐賀生のために独自に開発した面接練習専用アプリを活用。生徒たちは、このアプリで事前学習を行い、形式に慣れるための練習を積み重ねます。
面接官は本校を代表する面接指導のエキスパート2名が務め、より実践的な緊張感の中で、生徒は自分の言葉で将来の展望を熱く語ります。この経験を通じて、生徒たちは自分自身を客観視し、3年間で培った「確かな学力」と「豊かな人間性」を自分と他者から確認することができます。そして、「グローバルリーダー」になるための具体的なプランを、ゴールバック思考で示せているかを検証します。
学校独自のAI評価も導入!徹底したフィードバック体制
この面接の評価は極めて本格的です。
当日の実践では、第一印象、身だしなみ、コミュニケーション能力、発言内容など、精緻な評価項目が設けられたルーブリックシートを使用。客観的かつきめ細かなフィードバックを可能にしています。
さらに、驚くべきことに、学校独自開発のAIによるダブル評価も実施。多角的な視点から生徒のプレゼンテーション力をチェックします。
評価シートは面接翌日にすべての生徒に返却され、ここからが本校の最大の特長です。面接で不合格となった生徒は、合格基準に達するまで何度も面接指導を受けることができるシステムが整えられています。中学時代に自らをプレゼンテーションする力を徹底的に身につけさせるという、学校の強い意志の表れです。
徹底指導と“面接の極意”で自信を培う
面接練習の現場では、予想のつく質問にはしっかり答えられる生徒たちも、より深い問いや想定外の質問が飛ぶと言葉に迷う場面も見られます。それでも、将来の夢を語る真剣でまっすぐな思いが、先生方にも強く伝わってきます。
面接後には、面接官の先生方から「ここはよくできていたよ」「この説明はこうするともっと良くなるよ」と、丁寧な個別のアドバイス(フィードバック)が送られます。生徒たちは、張り詰めた緊張から解放されながらも、真剣にその言葉に耳を傾けています。
さらに、この実践的な面接を乗り越えた本校生だけの特典として、「特技は面接」と豪語する教員が作成した門外不出の”面接の極意”が贈られます。実際に面接で緊張や自身の課題を痛感した後だからこそ、この「極意」の教えが持つ真の重みを深く理解し、その後の成長に最大限に活かすことができるでしょう。
自分を見つめ、言葉にし、評価を受けて改善へつなげるこの貴重な経験は、生徒たちの進路選択だけでなく、社会で活躍するための確かな自信とコミュニケーション能力を育む、大きな一歩となるはずです。