中学生の卒業研究準備がスタートしました!
本校中学3年生による「卒業研究」が、いよいよ始動しました。
これは中学校生活の集大成ともいえる新しい取り組みであり、生徒たちは大きな期待とともに準備を進めています。
初回となった今回の授業では、卒業研究の目的や進め方についてガイダンスが行われました。
自分の関心を研究テーマに落とし込み、「問い(リサーチクエスチョン)」を立てる練習に取り組みました。
例えば、「朝ごはんを食べる中学生はそうでない中学生と比べて集中力が高いのか?」といった具体的な問いを通じて、研究の出発点となる仮説の立て方を学んでいます。
また、研究に必要なスキルとして、先行研究の探し方や信頼できる情報源の見極め方、アンケート・インタビューなど調査方法の基礎についても、ワークシートを用いて学習しました。
早稲田佐賀中学校の探究学習(「Think Locally, Act Globally」のマインドを涵養します)は、3年間を通して段階的に思考力と表現力を育てる体系的なプログラムとなっています。
3年生の後期からは、その集大成として「卒業研究」の制作に取り組みます。自ら課題を発見し、解決へと導く力を培う探究学習の歩みが、ここで一つの形となります。
なお、早稲田佐賀には卒業研究専用のシラバスがあり、論文を初めて書く生徒でも、1から段階的にその方法を学べるようになっています。こうして身につけたスキルは、大学以降の高等教育の場でもそのまま活かすことができます。
高校受験がない中高一貫校であり、早稲田大学の系属校である本校ならではの教育といえるでしょう。
シラバスに沿って、今後はAIを活用した文章表現の工夫や、大学レベルの論文分析、引用や参考文献の書き方まで、体系的に身につけていく予定です。
ガイダンスが終わった後や放課後、「テーマ決まった?」と声をかけると、キラキラとした瞳で楽しそうに答えてくれる生徒の姿が印象的でした。
初めて挑戦する卒業研究に向けて、迷いながらも前向きに取り組む姿勢が伝わってきます。
これから進めていく研究の積み重ねが、自ら問いを立て、考え、発信する力へとつながっていくことでしょう。
今後の進捗についても、随時お知らせしてまいります。どうぞご期待ください。