2025.10.28
プロに学ぶ和菓子実習~練り切りに挑戦~
高校生に、「ホンモノ」に触れ、プロから学ぶ体験から学びを深めてもらおうと、1年生の家庭科の授業で、㈱北島の技術顧問である古河義継先生をお招きし和菓子実習を実施しました。
古河先生は高校卒業後㈱北島に入社し、和菓子職人一筋で腕を磨いてこられました。
佐賀を代表する「まるぼうろ」を支えるほか、工場長として主力商品「はなぼうろ」の開発にも携わり、定年退職後も技術顧問として若手の指導をしておられます。
厚生労働省より、優れた技術を持つ職人に与えられるマイスターの称号も授与され、近年は「日本の若者に和菓子を伝えたい」と伝統文化に斬新なデザインを盛り込んだ作品作りにも取り組まれています。
今回は、ハロウィンをテーマにした「おばけ」と「かぼちゃ」の練り切りを指導していただきました。
先生の流れるような師範に感動し、いざ挑戦してみるも苦戦する生徒たち。
古河先生はそんな生徒たち一人一人に丁寧に指導され、「味があるね」「手を湿らせながら」などと声をかけておられました。
最後に、江戸時代からの技法による「菊」の見本を見せていただきました。三角棒を使った流れるような作業と見事な出来栄えに生徒からはため息が漏れ、大きな拍手で調理室がわきました。
日本の伝統に触れ、体験し、職人の心と技を感じ取ることで感性豊かな大人へ成長してもらいたいと思います。