武沢護先生の特別講義が行われました
早稲田大学高等学院の前学院長でもあり、早稲田大学でも長らく教鞭を執られてきた武沢護先生にお越しいただきました。
この日に行われたのは、高校2年生対象の特別講義「スマホをやめて本を読め!─Society5.0を生き抜くために─」。少しドキリとする演題に、生徒たちは一瞬「もしかして叱られるかも…?」と身構えた様子。“スマホ禁止令”か、それとも“読書礼賛”?──このあとどんな話が飛び出すのか、会場には静かなざわめきが広がっていました。
クイズを交えた早稲田大学高等学院の紹介から講義はスタート。
先生のテンポのよい話しぶりと親しみやすい雰囲気に、生徒たちの緊張もほぐれていきます。
人類とテクノロジーについて、映画『2001年宇宙の旅』や歴史の重鎮たちによる著作、早稲田大学の三つの教旨などからお話しいただき、テーマは一貫して深く掘り下げられていきました。
「難しそう…」と身構える間もなく、先生の話術に導かれるように、生徒たちは次々と知の迷宮へと足を踏み入れていきます。まるで大学の講義のような内容ながら、「気づいたら前のめりで聞いていた」「あとで友達に説明したくなる」そんな時間に。会場には、知的な笑いと小さなうなずきが交錯し、「学ぶって、けっこう面白いかも」という空気がじわじわと広がっていきました。
講義の終わりに、高校2年生の代表生徒が、先生へ感謝の気持ちを込めて記念品をお渡ししました。
贈られたのは、本校教職員の間でも人気の高い「早稲田佐賀ネクタイ」と、高校生たちのプロジェクトから誕生した「早稲田佐賀ようかん」。そこには、早稲田の精神と佐賀の風土──附属校と系属校を超えたつながりが込められています。
「早稲田」の理念を縦糸に、「佐賀」の地域性を横糸に、若い力が織り上げた一枚の布のようなひととき。
その布は、きっとこれからも、未来へ、そして世界へ向かって新たな模様を描いていくことでしょう。
さぁ、あなたも、スマホをやめて、本を読んでみませんか?