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学園点描

第11回WasedaSaga Medical WorkShop「海外医療支援に携わって」

2023/01/27
今回は、医療関係の志望者にかかわらず参加者の希望を募り、65歳から国境なき医師団で活躍された外科医、菅村洋治先生をお招きし、「海外医療支援に携わって」という演題でご講演いただきました。
 
「海外医療支援に携わって」外科医:菅村 洋治
活 動 地 ナイジェリア、イラクなど 活動期間 2007年~ 職業・外科医。それは総合病院を定年退職しても変わらない。佐世保空襲を生き延び、半世紀余り日本の医療の発展に尽くしてきた菅村洋治の舞台は、いま世界だ。国境なき医師団の外科医として、難民キャンプや紛争地に赴き、執刀し、命を救う。「医者になってよかった」。心打たれる患者との出会いが、そこにあった。


生徒からの感想文を紹介いたします。

○ぼくは、菅村先生の講演を聞いて心に感じたことが大きく二つあります。一つ目は、日本という国のこの時代に産まれてくることが出来たことを本当に恵まれていると感じました。理由はアフリカを始めとする発展途上国の環境を実際に真近で見られた菅村先生の言葉で聞き、とても悲しくなって日本に産まれた事を幸せに思うと同時に、今のぼくの当たり前が当たり前ではない事を思い知らされ、途上国の人々をどうにかして救えないかという気持ちがごちゃ混ぜになりました。二つ目は、医学に関しての見方が変わりました。ぼくは幼い頃から血や病気や死が怖くて、小6の時にカエルの解剖を経験して動物に関しては何とか克服したのですが、人間に関しては今でもやっぱり恐怖心があります。しかし、今回の講演会を聞いて恐怖心はあっても、人の命を繋ぐという職業はやはり素晴らしいと改めて感じて憧れました。ぼくも、途上国の人々の命を繋ぐ、健康に貢献できるような活動が何かできないか、これからもっと考えていきたいと思いました。そして、今ぼくが恵まれている事に感謝して、食事や学習や日々の活動ももっと大切にしていかなければならないと感じました。とても有意義な話を聞くことができて良かったです。ありがとうございました。
(中学1年)

○私は、本などで紛争地域などで活躍している国境なき医師団が存在していることは知っていましたが、今回の講演を聴き、なぜそのような危険な場所に、またなぜ最新の医療機器が使えない良いとはいえない環境に国境なき医師団の一員また医師として難民キャンプや紛争地に赴くのか実際に菅村 洋治さんのお話を聞くことで分かった気がしました。
 今や日本はとても平和な国でほとんどの子供たちが毎日3食事を取れているのではないでしょうか。しかし、世界の国では日本の子供たちのように毎日3食取れていないのが現状です。難民キャンプなどにいる子供たちは栄養失調が原因で健康的な身体ではありません。また、多くの新生児が毎日亡くなっているそうですが、私はそれを聴いてとても驚きました。
 そして、紛争地域という危険な場所になぜわざわざ赴き、生死を彷徨う患者を助けるのか。
 難民キャンプへ紛争地域へ赴く理由はただ一つ。人を助けたいという思いが強く心にあるからだと思います。自分の命は自分で守るのと同時に患者も助ける。それは、とても大変なことであり、紛争地域に赴くのもきっと勇気がいるでしょう。でも、紛争地域で患者を救うことができ、患者から感謝の意を伝えられたとき、それこそ「医者になってよかった」と思うのでしょう。
 私も菅村 洋治さんのように勇気をもった強い医師になり、世界中の人々を救いたいです。
(高校1年)