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【中学】教科の取り組みについてご紹介(国語)

2021/12/10

教科の取り組みについてご紹介シリーズ、第二弾は国語科からです。
「中高一貫校らしさ」が見え始める中学三年生の国語について紹介します。

中三では「国語」一種類の授業から「現代文」「古典」二種類の授業に時間割として分かれます。高校生と同じように、一年間を通して現代的な文章と古典的な文章との両方を同時に学んでいきます。

 

現代文

高校受験がないということを活かし、大学で、さらには大学を出た後でも必要となる「記述力」を身につけていきます。進学校の生徒として「国立大学二次試験の記述問題に解答できる力」を身につけるべきですし、早稲田大学への進学を選んだとしても「大学に行ってからレポートを書く力」「社会人になってから書類をまとめる力」などは必要になるものです。大学においては「文章を読んで、その内容から自分が考えたこと」を書き上げていく力が必要とされますが、中学生にいきなりレポートを書かせるのは酷な話です。時折レポート課題を課すこともありますが、基本的には「文章を読んで、その内容をまとめる」力を問う授業を進めています。

解く問題自体は一般的な問題集の問題や教員が作った程度の問題ですが、その中で特に記述問題に重点を置き、「文中の言葉から離れて別の言葉で答えを書く」などのワークにも取り組んでいます。

 

古典

中高一貫校ならではの「中学生から始める」古典。中三では古文を読んでいくための土台となる文法、特に助動詞を早めに身につけることを目指し、一学期から高校一年生相当の古典文法を教えていきます。漢文についても基本的な返読文字や再読文字を扱い、高校生になってから順調なスタートダッシュをきれるよう知識の充実を図ります。

もちろん、文法だけでなく古典的文章の読解にも取り組んでいきますが、「文脈から読み、古典の素養を身につける」といった小学生、中学生の読み方を卒業し、「古典語と現代語を一対一に対応させ、精確に読み解いていく」という高校生、大学生の読み方に到達することを目指しています。